お嬢様の秘密
-葵side-
意外だな。
あんなに嫌なイメージしかなかった真理亜の母親が泣くなんて。
それにしても莉依紗様の話ってどんな話だろ?
―コンコン
襖を開けた国松さんが後ろにいる人物が中に入れるように麩を開けたまま合図した。
「りい、ゴメンな遅れて。」
「気にしないで。みんな紹介するわ。こちらが私の夫よ。」
「お初にお目にかかります。秋本大樹です。皆さんとはこれから会う機会も多いことだと思います。
以後お見知りおきを。」
「「「えっ......!?」」」
大樹って....。
秋本グループの社長じゃねぇーか!
「おや。葵君じゃないか。こんにちは。」
「こんにちは。いつもお世話になっております。」
ぱっといつもの社交辞令用の顔に作り変えた。
「そんなにかしこまらないで、葵。」
莉依紗様が割って入った。
いや....。
秋本グループの社長だぜ?
夏菜なんて固まってるし....。
「ていうかどこに行ってて遅れたの?」
「俺さ、国松と一緒に警視庁行ってたんだけど急に仕事が入ってさ。」
「え!?警視庁行ったの!?そこならさっき私たちも行ってきたのに。」
「俺は国松に会ってからすぐにここに来るつもりだった。だけど急に親父から仕事が入ってさ....。」
「それはしょうがないわね。」
意外だな。
あんなに嫌なイメージしかなかった真理亜の母親が泣くなんて。
それにしても莉依紗様の話ってどんな話だろ?
―コンコン
襖を開けた国松さんが後ろにいる人物が中に入れるように麩を開けたまま合図した。
「りい、ゴメンな遅れて。」
「気にしないで。みんな紹介するわ。こちらが私の夫よ。」
「お初にお目にかかります。秋本大樹です。皆さんとはこれから会う機会も多いことだと思います。
以後お見知りおきを。」
「「「えっ......!?」」」
大樹って....。
秋本グループの社長じゃねぇーか!
「おや。葵君じゃないか。こんにちは。」
「こんにちは。いつもお世話になっております。」
ぱっといつもの社交辞令用の顔に作り変えた。
「そんなにかしこまらないで、葵。」
莉依紗様が割って入った。
いや....。
秋本グループの社長だぜ?
夏菜なんて固まってるし....。
「ていうかどこに行ってて遅れたの?」
「俺さ、国松と一緒に警視庁行ってたんだけど急に仕事が入ってさ。」
「え!?警視庁行ったの!?そこならさっき私たちも行ってきたのに。」
「俺は国松に会ってからすぐにここに来るつもりだった。だけど急に親父から仕事が入ってさ....。」
「それはしょうがないわね。」