お嬢様の秘密
はぁ.....。


さっきリムジンから降りたけど.....。


さすが高級車!って感じ。


こんなお屋敷ならあるよなって思ったけど、ホントにあると思わなかった。


引越ししてから1週間、送り迎えで乗ってるのに全然慣れない。


そんなことより、さっきから玲央の様子が変。


「ねぇ?玲央??」


「何だよ。急に。」


「何かあったの?」


「いや.....。何でもねぇよ。」


「そう....。」


玲央は幼なじみだから異変があれば、すぐわかる。


さっきからの玲央が変って事くらいすぐにわかるんだ。


でもさっきの夏菜の話を信じよう。


深入りはしないって....。



さて......。


やっと学校に着いた。


私たちが校門に入ったとたん。


「「「「きゃあー!!」」」」


もうお分かりでしょう。


玲央のモテぶり。


「「はぁ.....。」」


私と夏菜はそろってため息をついた。


「今日テストだよね。」


「そうだよ。」


「ユリは勉強しなくてもよさそうだね。」


「あはは....。だけどさ。玲央の周りで騒いでいる女の子たちテスト大丈夫なのかな?」


「さあ。私たちが知ることでもないよね。」


教室に着いた時。


その時はじめて玲央を置いてきたことに気づいたのだった.....。

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