お嬢様の秘密
「お嬢様。さきほどは何の話をしていらしたのでしょうか。」


「え?もしかして.....。」


「少しほど盗み聞きをしておりました。」


ちょっと嫌な気持ちになったけど、正直に言ってくれたしなにより大きな声で話していた私達も悪かった。


「そう.....。ねえあなたにひとつ聞きたいことがあるんだけど。」


「何でございましょうか。」


「あなたと玲央ってどういう関係?」


「1週間前が初対面でございますよ。お嬢様はどうして怪しまれているのでしょうか?」


「玲央のことを様付けする時、一瞬間があったの。」


「それは偶然でございましょう。さあ着きました。お降りくださいませ。」


みごとにスルーされた....。


だけどちょっと怪しくない?



「あ!お帰り!」


お母さんと廊下でばったり会った。


「ただいま。」


「ねえ。早速だけど少し荷物をまとめておいて。裃学園は寮だから。」


「そうなんだ。」


「それでは。よろしくね、桜井。」


お母さんがその場を離れようとした時。


「奥様。少しばかりですがお話したいことがございます。お時間はよろしいでしょうか?」


「えぇ。いいわよ。ただし、ユリの荷物がつめ終わったらにしてくれる?私の部屋で待ってるから。」


「かしこまりました。」


桜井はうやうやしくお辞儀をした。


「それではお嬢様。お部屋へ行きましょうか。」


「そうね。」


私と桜井は、私の部屋へ向かった....。

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