お嬢様の秘密
「お前の考えていることだ。



あやつに秘密をばらせ。」




「それはだめです。」


絶対ダメ。


「いつまで隠しておくつもりだ?」


「一生です。話すつもりはございません。」


「それは無理だぞ?莉依紗。どうせ、真理亜がばらすからな。」


確かに……。


「好きにせい!今のままだと夏海になるな。後継者は。」


「かしこまりました。」


ープチッ


画面が暗くなった。


「お姉様……。」


「ばれなきゃいいのよ。大丈夫だから。」


そうは言ったものの沙那はまだ心配そうな目で見つめてくる。


あの子にはいつまで隠しておけるのかしらね…。


-莉依紗side end-

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