お嬢様の秘密
食事の準備が出来たと教えてくれたので、私は食堂に向かった。


既にお母さんが席に座って、前菜を食べていた。


「ねえ?今日のテストの出来栄えは?」


聞いてくると思った。


「え?いつも通り。」


「じゃあ、安心して転校できるわね。」


「ねえ?聞きたかったんだけど、何で満点じゃなきゃだめなの?」


「じゃあ逆に聞くけど。転校したときからバカにされたいの?庶民のくせにって。」


「それはいや。」


「だからよ。バカにされないようにするために。それとね、満点まあまあ良いこともあったりするのよ。」


まあまあっていう言葉が気になるけど.....。


「だけど。夏菜と玲央も一緒に転校するんでしょ?」


「何で知ってんの?」


「だって。一昨日くらいの朝、校長が私たち三人を呼び出したよ?」


「あのクソ爺が!」


校長に向かってクソ爺はないと思うけど.....。


「とりあえず明日、結果をローゼ様に伝えておいてね。」


「はーい。」


ちょうど話し終わったころ、夕食を食べ終わった。


私は部屋に戻った。


桜井に気になっていたことを聞く。


「食事のお母さんの部屋に行ったよね?何をしに行ったの?」


「それは....。」


「答えられないの?」


「お嬢様とは直接関係のないお話でございますから.....。」


「そうなんだ.....。」


そういうのめちゃくちゃ気になるんだけど!!


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