お嬢様の秘密

告白

あの事件が終わり季節は春、3月


あれから特に何もなくすごく穏やかに過ごせている。


今私は葵の部屋にいる。


本当は授業に出ようとして校舎に行こうとしたんだけど....。


葵に無理やり止められた。


わたしのことなんて気にしなくていいのに....。


葵に聞いたら『ユリは優等生制度を使え』と命令されちゃった。


私は気が気じゃないんだよ....。


葵の部屋に毎日通っていることがバレたらどうするの!


女の妬みは怖いんだよ....!!






「なあ....。ユリ。」


二人でソファーに座ってのんびりしていたら葵がゆっくりと寄ってきた。


あの....。


顔が近いんですけど....。


「こっち向けよ....。」


声が妙に色っぽく聞こえた。


頬に両手を添え、無理やり向かされた。


ちょ.....近い!!


「お前顔真っ赤だな。」


「やめてよ....近いってば!!」


私がそう言うと急に手を離した。


いきなり過ぎて私はびっくりしてしまった。
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