お嬢様の秘密
「それは....。いつまで....?」


「成績しだいよ、ユリ。玲央の兄である..…..理央は成績がよかったから半年で帰ってきたわ。」


「私のことはいい。………夏菜はどうするのよ!」


私がそう言うとポーカーフェイスだった玲央の瞳に動揺の色が走った。


夏菜は自分の思いをお互い伝えてないだけで.....。


玲央も感じてるはず。





夏菜は玲央が好きで玲央は夏菜が好き。


両想いだって.....。








「ご安心ください。私は必ず思いを伝えますから....。」


「わかったわよ。必ず半年以内に戻ってきてよ。幼なじみとして、私の執事として....。


言ったことは守ってね。」


理央に命じるのと同じように………初めて主人としての態度をとった。


玲央は寂しげに微笑み、私の前で丁寧に一礼した。


「私は3日後に出発いたします。それでは私は荷物を取りに学園に戻ります。」


「気をつけなさい。」






「話は終わったかしら?」


「お母さん.....。」


いつの間にかお母さんは外に出ていたみたい。


空気を読み察しながら影で支えてくれる人。


でも最近なんだか暗い顔をしているけど....。


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