お嬢様の秘密
「ユリ?どーした??」


あっ、考えてて答えを返してない...。


「私なわけないって。だって転校する理由がないじゃん。」


「そうかお前知らないのか....。」


あれ?なんか黙っちゃった...。


何でかは知らないけどまぁいいや。



「で、秋本、桜井、浅井はこのHR終了後、大至急職員室へ行くように。
ちなみに、3人とも今日の授業は出なくていい。」


えっ??やったー!!



だけど、どうして急にこんなことになったんだろう??


私、なんかしたっけなぁ.....?


それに玲央と夏菜も一緒に職員室に行くの?


窓の外を見ながら考えていた時に、私の席に2人が来た。


「ねえ?どうして呼ばれたんだろうね??」


「さぁ...何か悪いことしたっけ??」


「まぁ、考えても時間の無駄だからさっさと行こうぜ。」


「その言い方はないでしょ....。」


職員室って悪いイメージしかない私には行くのが億劫...。


「ユリ、いいじゃない1人で行くわけじゃないんだから。さっさと行けばいいんでしょ?」


夏菜にはかなわないな...。


「うん。じゃあ行こっか。」


2人に満面の笑みを見せ、1人先を行った。


「アイツ変わり身早いな....。」


「相変わらずね、昔から。」


何か私に言いながら2人は追いかけてきた。

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