お嬢様の秘密
そんな切ない声で言われたら胸がキュンとしてきた。


玲央が私の腰に手を回してきた。






私も本当の思いを伝えよう。


きっと今しかないよね....!


「玲央。返事を聞いてくれる?」


腰に回した腕を緩ませ、玲央は私を膝に乗せると私を向き合わせた。


やばい....。


この体勢恥ずかしい....。







「玲央....。私ね、ずっと玲央はユリのことが好きだと思ったの。


私より絶対ユリの方がモテるし可愛いし、完璧だし.....。


だから自分の気持ちを諦めようと思ったんだ。」





ここまで言って、私はもう一度玲央の顔を見た。





「私もずっと好きです....。付き合ってください....。」


言えた!






玲央はクスッと笑って.....。


「良かった....。俺は夏菜以外の女なんて考えられねぇーし。


夏菜、これからは幼馴染として、彼氏としてよろしくな。」


そして、私の一番好きな笑顔を見せてくれた。





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