お嬢様の秘密
---.......


1粒、また1粒と涙が溢れてきた。



「ほ....ホントは....。」


涙でうまくしゃべれない。



「聞いたときに急に寂しくなって.....。泣きそうになったの。何も動じていないフリをしたけど....。」


そして玲央に今までの最高の笑顔を見せた。


「玲央.....。早く戻ってきてね。それまで私がユリを守るから。」


「俺、悲しくなったよ。夏菜と離れたくないって思ってんのに夏菜は動じていなかったから.....。」


「玲央....?」


涙が溢れ出てきた....。


「お前が泣いてるとこ見てんの堪んないな.....。」


「え.....?」


涙が溜まっている私の目尻をぺろっと舐められた。


「ショッパ....。」


「...../////恥ずかしいんだけど.....。」


「これぐらいで?じゃあこれは?」


「え.....んん..//」


突然キスされたから玲央の顔がドアップ....。


恥ずかしくなったので目を閉じた。


「れ..お....。」


名前を呼ぶと急に唇が離れた。


「これ以上すると....止まんなくなるわ....。」


「え....?」


急に顔を背けられた....。






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