お嬢様の秘密
新しい教室に入った。


豪華さはグレードアップしている。


.....ソファーの質がかなり上がってるのが庶民にもわかるくらい....。


「夏菜....。これが高2?」


「そうよ。」


夏菜は幸いとなりの席だった。


半円形になっている席順で、私たちは真ん中の方。


5列あるうちのいちばんうしろ。


夏菜は優雅に紅茶をすすっていた。


「ユリも飲む?今日はダージリンティーよ。」


「じゃあ.....もらおうかな.....。」


夏菜は由緒ある名家のお嬢様だってことを全然知らなかったけど、仕草は常にお嬢様ぽかった。


幼い子にしてはとても大人びていたなぁ....。






-ガラッ...


先生が入ってきた.....のではなく、入ってきたのは葵。


「「「「キャアーーーーー!!!!!」」」」


あ....相変わらずの大歓声.....。


去年はこんなことはほぼなかった。


葵は制度を使ってほぼ教室には来なかったから。


「ユリ....。大丈夫?」


「うん....。」


でも、綺麗なお嬢様に囲まれている葵を見るとなんかイライラする....。


多分私嫉妬してるんだと思う。


って何自分を解析しちゃってんの!!


葵は私の方を見てクスッと笑っていた。


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