お嬢様の秘密

学園の寮

「授業っていってもそこまで難しくなかったね。」


授業が終わったと同時に夏菜が話しかけてきた。


さっきの誰かの呟きが気になっちゃって授業は聞き流したけど、実際は春日で結構やっていたから復習みたいなものだった。


「ここで話すと内容を聞かれるから寮行こ!」


「でも寮の場所分かるの?」


「私がご案内致します。」


いつの間にか桜井が私の横にいた。


「夏菜様も同じ寮なので、ご安心下さい。」


「私は荷物を片付けてから梶原と行くね。」


「じゃあ後でね、夏菜。」


私は夏菜と別れ、教室を出た。





「ねぇ?今どこ?」


今、どこにいるのか私には理解出来ない。


地図は見たけど珍しく覚えられなかった。


辺りは薄暗くなっている。


車で入ってきた方とはちょうど反対側を歩くような感じ。


歩いている道には絶えず花が植えられている。


「後500mですのでもう少しだけ歩いて下さい。」


寮ってこんなに遠いんだ....。


改めて敷地の広さに驚いていた....。



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