お嬢様の秘密
その夜。


....また?


今日も眠れない。


私はベットから起き上がり少しボーっとしてみた。


「どうかなさいましたか?お嬢様。」


そういえば桜井っていつ寝てるんだろう....。


私が起きているときはいつも起きている。


「....ねぇ?なんか嫌な予感がするの。ちょっと外を見てきてくれる?」


「かしこまりました。」


嫌な予感が頭に渦巻いている。





予感的中。


「....お嬢様。また黒い薔薇が....。」


「昨日はどうやって処分したの....?」


「赤い水に活けました。」


「ありがとう....。私はもう少し寝るね...。多分無理だけど....。」


「温かいホットミルクをお持ちしましょうか?」


「ううん。大丈夫。....じゃあお休み。」


だけど眠れない....。





これが2週間続いた。


バラの見頃の時期が終わった頃、黒い薔薇もなくなった。


一体だれが....?


私は何かしたの....?


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