お嬢様の秘密
ハァ.....。


何で行かなきゃいけないの!


他の子を呼べばいいのに。


とか思いつつ、授業をサボれるので嬉しかったりする。


「着いた。」


どっから行こうかな....。




「なんでサボってるのかな?」


と、急に後ろから話しかけられた。


「なんだ、シルバー様だったのですか。しかもお1人で。」


「サボってるの言わないであげるから。体調不良でいい?」


思いがけない幸運。


「あ....ありがとうございます。」


「でも、その代わり。学園祭1日前に行う期末テスト。良い点取ってね。」


「はい....。」


ってかテストあったんだ!


最近テストばっかり。


「で。どこに行くの?」


「えっ?.....た....」


「た....?」


しまった、言いそうになった。


言うなって書いてあったんだ。


「すいません....言えません。」


「そっか。じゃあ私はこれで。」


.....。


何だったんだろう?


なんか神出鬼没な人だな....。
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