お嬢様の秘密
いつの間にか寝てしまった私はいつの間にか自分の部屋にいた。


「お嬢様。ゆっくりお休みになられたでしょうか?」


桜井はそう言いながら昼食の用意をしてくれた。




今日の昼食はシンプル。


とか言って庶民的ではない。


「今日はもう授業出ないことにした。夏菜にはメールしてあるから大丈夫だよね。」


「しかし....。大丈夫なのですか?成績が悪かったら退学させられることも....。」


「えっ??」


「嘘でございます。お嬢様はありえません。」


「なんだ....。結構びびったかも。」


嘘じゃなくてもかなりやばいかも。


でも‘お嬢様は’ってどういうことだろう?


退学させられない理由なんて思いつかないんだけど。





昼食を堪能したところで。


「桜井って今日の授業聞いてた?」


「はい。」


「ちょっと教えて?」


「かしこまりました。」




7月のスタートはこんな感じだった。




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