お嬢様の秘密
その後、葵は家の門の前まで送ってくれた。


「じゃあな。」


「今日はありがとう!とても楽しかったよ。またね。」


葵は少し笑って帰って行った。


「お嬢様。お帰りなさいませ。」


葵が帰った直後に桜井が来た。


ナイスタイミング!


「まだ家まで距離があるのね……。じゃあ運転宜しくね。」


「かしこまりました。」




それから約10分後。


「お帰り。」


「お帰りなさいませ。」


お母さんが玄関まで来てくれた。


隣の人だれだ?


「申し遅れました。私、桜井雷也と申します。奥様の執事でございます。」


「初めて見た....。」


「玲央と理央の伯父にあたります。」


玲央の親戚も執事だったんだ。


さすが執事一家。


「さっ、ユリお風呂入ってらっしゃい。疲れたでしょ?」


「うん。」


と、花火大会の日はこんな1日になった。


それからあっという間に学園に戻る日が来た。


葵とは、あれからメールはするけど、なかなか会えなかった。

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