お嬢様の秘密
「やっと終わったね....。」


私の部屋にいる。


とりあえず葵と分かれて着替えることにした。


学園祭とかの普段とは違う、一般公開用の校舎から寮まで約3キロ。


なので、ヘリで移動した。


部屋では仕事を終えた桜井が待っていてくれた。


「お嬢様。私から1つお願いがあるのですが。」


お願いなんて珍しい。


「何?」


「私のことを名前で呼んでいただけますか。秋本家は執事を名前で呼ぶのが決まりとなっております。」


「そうなんだ。」


「というのは嘘でございます。」


「え?嘘!?あなたが嘘を言うところを初めて聞いた!」


「私の名は....」


「理央でしょ。聞いたことあるよ。」


「その通りでございます。」


「分かったわ。これからは名前で呼ぶね。」


「お嬢様は学園祭に行かれないのですか?」


「うん....。ちょっと疲れたし。夏菜は玲央と回るらしいから。」


「お嬢様に伝言がございます。葵様が至急部屋に来るようにと。」


「あ....忘れてた!理央。私1人で行ってくるからね。」


「かしこまりました。」


忘れると後が怖い。




「遅ぇーぞ!」


「ゴメン...。」


「ったく。」


やっぱ怒ってたか....。
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