【5】隣人の森
 ふと、私が戻らないことを、家族が心配しているのではないか、と思った。きっと助けが来る、そう信じた。

 しかし、ここは深い森の奥である。何か特別な理由がなければ誰も立ち入らない場所であった。
< 2 / 21 >

この作品をシェア

pagetop