Ｒａｉｎ ２
『医療ミスではないけど実際知香ちゃんは卵巣の機能がうまく働くか分からなくなったわけでしょ？病院側が隠そうとしても私が証人になってあげれるから』


『千春さんが？でも…そんなことしたら病院おられへんようになるでしょ？』




内部告発がばれればクビになることはなくても、病院にいずらくなるのは間違いない。


病院の評判も落ちるだろう。





『私は看護資格があるんやしここを辞めることになったって別の病院で働くことできるやろうから。そんな心配はしなくていいよ』


『でも…』




何も関係のない千春さんを巻き込むのはどうしても気が引けた。




『千春さん…あたし大丈夫やから。多分そんなことしてもさ、流産する前に戻るわけでもないし…でもありがとう、あたし友達以外にこんなに優しくしてもらったの初めてやった』


『そんな…私は全然知香ちゃんの…力にもなられへんかったし…』




千春さんはそう言って悲しそうな顔をした。
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