Rain 2
『聖夜を…責めんといてほしいねん。あの子も多分あたしに気負いしたとことかあったと思うねんな。事故したのも故意ってゆうか…死ぬつもりやったと思うねんやん』


『知香?あんたどこまでお人よしなんよ…流産して骨髄移植までして子宮まで炎症起こしてあんなんになったのに』


『ほんまそうやわ。もう聖夜くんとは関わらんとき。それが知香のためやと思うよ。記憶喪失なんて聖夜くんからしてみれば逆に幸せやん。自分のした最低なこと忘れてさ。なんも考えることもなく生きてくねんで』



珍しくりぃまでがあたしにそう言った。





『分かってる…よ。あたしあほみたいやもんな。でも悔しいねん。聖夜の中であたしが消えてしまったことが…やっぱり悔しいねん』



自分でもでうしていいか分からなかった。


どうにもならない現実を受け入れるまでにも時間がかかった。
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