Rain 2
気づいたらもう聖夜の病室の前だった。
千春さんに教えられたとおり、聖夜は病室が変わって一般病棟の個室に移っていた。
つばを飲み込んだ。
ノックをするのも緊張した。
手が…震えてた。
あたし…この扉をあけたらどっちに転ぶんだろう。
希望と絶望がこのドアの向こうにある。
期待なんかしたらあかん。
あたし慣れてるもん。
人に期待してもずっと裏切られてきたやん。
そう自分自身に言い聞かせてた。
でも───
100%のうち、たった1%でも───
あたしは希望への光を辿ってた────────
千春さんに教えられたとおり、聖夜は病室が変わって一般病棟の個室に移っていた。
つばを飲み込んだ。
ノックをするのも緊張した。
手が…震えてた。
あたし…この扉をあけたらどっちに転ぶんだろう。
希望と絶望がこのドアの向こうにある。
期待なんかしたらあかん。
あたし慣れてるもん。
人に期待してもずっと裏切られてきたやん。
そう自分自身に言い聞かせてた。
でも───
100%のうち、たった1%でも───
あたしは希望への光を辿ってた────────