Rain 2
(コンコン…)


あたし達が黙ったままでいると病室のドアがノックされた。


病室に入ってきたのはお父さんだった…






『知香!お前…』


あたしを見てお父さんはびっくりて声を荒げた。



そして聖夜が泣いている姿を見ると、あたしの目の前まで歩いてきて、あたしの頬をパチッと叩いた。




あたしは何で叩かれたのか分からなかった。


生まれて初めてお父さんに叩かれた…。






『ちょっ…な…に?急になんなんよ!!』


あたしはお父さんを睨みながらそう吐き捨てた。
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