Rain 2
『聖夜とも別れたから』



『えっ…?』



『よかったな。あの子と聖夜がよりも戻ってゆうことなしやん。聖夜は記憶も戻ってないしこれで全部丸くおさまるんちゃう?ええ話やな…ほんま』




あたしがそう言うと、お父さんはハンカチで涙を拭きながら声を出して泣いていた。







『もう分かったやろ?あたしはもうお父さんらとは関わる気もないし二度と会いたくもないねん』



あたしはそう言って最後のハブラシセットをカバンにつめた。




退院の用意も終わった。




お父さんは声をひっくりかえらせながら泣き続けてた…。




あたしはそんなお父さんを見ないようにした。




見てしまうと離れることができなくなりそうだったから…
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