Rain 2
『それでな…香織にも明日報告するつもりやねん。だから知香、お前にも立ち会ってほしい、知香のおかげで香織は助かるかもしれへんねんから』

『え…あぁ…』

『香織からも礼を言わせなあかんしな。あとうちのやつも知香に頭下げるって言ってたんやけど…いいか?』



渋々ながら
あたしは了承した。


正直あのおばさんと顔を合わせるのは嫌だったけど仕方ない…。



まぁ言ってみれば奇跡のヒーロー的な存在なんだから。


そりゃああのおばさんだって頭下げるしかないよね。






『あ…八時過ぎてるわ…面会時間終わりや』


聖夜は時計を見て慌てて帰る支度を始めた。



するとお父さんが聖夜に話し始めた。





『補助ベッドでもいいか?ちょっと小さいけど問題はないと思うわ』

『え?どうゆう意味っすか?』


聖夜は不思議そうに聞き返していた。
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