Rain 2
『なぁ…陸にとって運命ってなんやった?幸せやなぁって思う時ってどんな時?』


『え?急になんやねん、深い質問やなぁー。うーん…そやなぁ。よう分からんわ。幸せなんかも分からんし』


『陸、それって幸せなんやと思うで。幸せかどうか分からんって思ってるだけで幸せやん。幸せじゃない人はすぐ幸せちゃうでって言うやろ』


『そうか?』



陸は少し笑いながら空を見上げた。



『運命ってさぁ…生まれた時から決まってんのかな』


『どうなんやろなぁ。てゆうかお前どないしてん?今日は人生について語るモードなんか(笑)』


『ちょっとぉー!人が真剣に話してんねんから真面目に聞いてよっ』


『ごめんごめん。てゆうか遠藤さぁ、ぶっちゃけ聖夜とどないなってんの?俺最近聖夜とあんまり話してなかったから。あいつ仕事終わったらすぐおらんようなるし』


『んー…分からんわぁ…。正直言って状況がいいとは言われへん』


『なんでやねん』


陸は隣からあたしの顔をじっと見てそう聞いた。
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