Rain 2
『ちょっと顔を見ておきたくて。寝てるかもしれへんから起こさないようにするし病室教えてくれる?』


『うーん…でも…』


『あたしらお父さん同じやし血縁関係あるわけやん。だから大丈夫やろ?』



看護婦さんを困らせるつもりはなかったけど、あたしは聖夜のことが心配で必死になっていた。





『うん…。507号室やけど…一緒に行こうか。場所分かりずらいしね』


『すいません、わざわざありがとう』




結局あたしは看護婦さんと一緒に隣の病棟に向かった。
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