Rain 2
『もし…その時その炎症が見つかってたらこんなことならずにすんだん?』


『あ…うん。検査してたら見逃すことはないと思うからね…』


『そう…なんや…。あの、倒れたりしたけど今は痛みもないし大丈夫やんな?なんか後でどうこうなるとかはないやんな?』


『それは…』



千春さんは黙ってしまった。


それは…って何?




『なんなん?どうなったん?言ってよ!』


『知香ちゃん落ち着いて。でもこの先の話は動揺もするやろうしやっぱりお父さんから聞いたほうがいいと思うねん』


『もうここまで言ってんねんから一緒やろ?偽善?いい人ぶってんの?』



千春さんにこんなこと言いたくなかった。

でもあたしはそれでも知りたかった…
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