+=マイナス
「ちょっと早川、職員室きてくれ」
担任に呼ばれて朝から職員室
「これ今までの授業プリントと年間計画」
「あとここに希望大学書いて俺の机おいておけ、朝のうちだぞ~」
「は~い」
もちろん、大学は決まってる。東京の私立
そこに決めたのは私の彼氏がいるから
高校1年の頃に生徒会長だった先輩
たぶん私のことを一番理解してくれているんじゃないかと思う。
大切な人
すぐに書いて教室に向かう今日は遅刻できないんだってば
ガラガラッ
教室中の視線が私に注がれた
なんでしょう?
黒板には
私を含め3人のフルネーム
ただ違うのは私の名前の上に赤い○
遅かったみたい?
「おはよう、生徒会の一員としてよろしくね、早川さん」
「・・・、嫌なんですけど」
ちなみにあんたのそのわざとらしい笑顔も嫌です
「でももう決まったことだから、ね」
「はい」