輪廻恋愛



「福田、俺臭うか?」


「いや大丈夫だけど。いい匂いの石鹸でも使ったのか?」


逆だ。


福田の言っているのが本当ならばどれだけ嬉しいかと思えるぐらいだ。



昨日は、あれだけ自転車を漕ぎ汗を流した。


にも関わらず風呂に入っていないのだ。


「本当に、臭わないか?」

優人は再度確認する。



「大丈夫だって。……普通だ」


福田は素っ気なく答えた。


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