輪廻恋愛
「また、死んじゃっ……たんだよ俺。……それからは、陽香のことは、わからねえし……温もりも……好きだった笑顔も……今では……さっぱりだ」
優人の足を持ち、恭介は続けた。
「お願いだ、優人!陽香を護ってくれ!!俺にはもうわかんねぇ……あいつの全てが!お願いだ最後の最後まで陽香を……陽香を護って───」
「分かってるよ!次はぜってぇ護る!!俺が約束したんだ憂美に……いやさき(咲)に!!」
「ありがとな優人これで俺も…………」
優人はその後は聞かなかった。
そして家に帰る方向に足を向けた。