輪廻恋愛



「生まれ変わったら、今度はこの気持ちを伝えたいと思ってた……正直、佐原を分かった時は嬉しかった。すぐにでも仲良くなりたくて名前で呼ぶようにした。でも、あいつは気付いてくれなかった……」


「それは違うよ優奈。ゆうちゃんは鈍感だから分からなかっただけだよ?こっちから言わないと気付かないから」


今度は落ち込んでいる優奈に励ましの言葉をかける。

「……そうだったんだ…知らなかったなぁ…………まだまだ……ダメだな私」


そう言うと優奈は天井を見た。


上を向いている目から、たくさんの涙がこぼれていた。



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