輪廻恋愛
「ゆうと…分かっ…たんだよ…最後の…最後に……」
「もう何も言うな!」
「咲(さき)…の考え…ていた…ことが……これ…から…どう…なる…か上で見て…おいてや…るよ」
「おいっ!上ってどこだよ!?おい、恭介!!」
「約束……わすれ――――」
恭介は最後まで言えずに力尽きた。
「死ぬな恭介!!い、いま、救急車呼んでやるからな」
優人はポケットに手を突っ込み携帯を取り出す。
震えた手で番号を押す。
が、その手を止められた。
ゆりに────