輪廻恋愛



「あっ……」


また言ってしまった。


呼んでも返事がない名前を。


ここで立ち止まっても仕方ない。


ただ進むしかないのだ。


奪ってしまったこの人の人生を無駄にしないためにも。


「待った!?」


「ううん。今来たとこ」


憂美が外に出ると電話をしてきた子がすでにいた。


彼女は自転車に乗っているめ背は分からないが、金色の髪の毛が派手で一瞬驚いてしまった。


どうやらこれから行く高校は、校風が悪そうだと判断した。


< 49 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop