輪廻恋愛
学校についた三人は教室に入る。
生徒が大勢いるせいか、一つの学年に対して七組まである。
三人が同じクラスになったのも奇跡的である。
「結局、恭介は成明(なるめい)高校を希望したのか?」
「あぁそうだよ。誰かさんがヘマをしないか見ておいてやらねぇとなぁ」
恭介は優人の問いに笑いながら話す。
隣で聞いていた憂美も笑う。
「憂美は看護学校だったよな?」
「うん。ゆうちゃん護ってあげないとね」
憂美は誰かの言い方を真似したように話す。
そこである人物が反応する。
「こら、うみ。俺の言葉を真似するな。恥ずかしいだろ」
憂美の頭を優人は軽く叩く。
「痛いよぉ」と憂美は笑いながら頭を押さえた。