輪廻恋愛
優人は自分が言ったセリフを改めて聞くと顔から火がでるほど恥ずかしかった。
あの日は、憂美と二人で近くのデパートに行った日の帰り道だった。
時計の針は7時15分を指していた。
朝は今日とは正反対の雲一つない快晴だったが、そんな景色とは逆の真っ暗な闇に包まれた冬の夜だった。
歩いてた歩道は狭く
優人、憂美の順に縦に並んで歩いていた。
「ねぇねぇ、ゆうちゃん」
「うん?どうした」
「ゆうちゃんはどこの高校に行くの?」
「俺か?俺は成明高校に行くよ。家から近いし」
「そぉなんだぁ。家から近いとかゆうちゃんらしいな……私は看護学校に行くことに決めたよ」