輪廻恋愛
「しゃあねえな。朝に会ったあの子だよ。陽香って子」
「あぁ~あの子か。よかった~」
福田は胸をなでおろした。
───よかったってなんだよ??もっと可愛い子がいるのか?
優人は頭の中で疑問符が回りだす。
「なんで、安心してんだ?お前」
優人は、疑問を解消すべく福田に問う。
「だってよぉ~。悔しいけどお前かっこいいからさぁ、被ってたらとられるじゃん」
「え!?それだけかよ」
福田の答えに呆気にとられた優人は、深く考えてた自分が馬鹿に思えた。
そして、福田の謎の質問は続いていく。
俺のことも聞けと言わんばかりに、人差し指で自分を差す。