輝く星の下で
「捨てられたって、おい!」
スタスタ歩いていく女の子を引き止めた。
「何?拾ってくれんの?」
「拾うって…」
「あたし、お腹空いてて無駄な体力使いたくないんだよね」
ベラベラ早口で喋って冷たい視線を俺に向けた女の子
「こんな夜中に女の子1人じゃ危ないから」
俺は頭の中で格闘した。
女の子にご飯を食べさすか、
警察に連絡するか
「じゃあ食べる物ちょうだいよ」
そうやって掌を俺の目の前に出した。
「あと、お金も」
ニコって笑った顔は作り笑顔だけど、不覚にも可愛いと思ってしまった。