迷走ガール!!
「初めて独り暮らしの友達の家に上がるからめっちゃワクワクする!」

とニコニコしているあいか

バタン


「「おじゃましまーすっ!て…なんだこの部屋」」


部屋って私の部屋だけど?ここで毎日生活していますけど何か違和感でもありますか?

「まさか、ここまでと思ってなかったよ私…ね?あいか?」

「だから汚いって言ったじゃん」

二人がこちらを向く

「汚い以前によ!もういい!私があんたを、かほを女の子にしてあげるわ!」

そう言って同意を求めるように美那と目を合わせる

「うん!私も手伝う!!!」


「はぁ?何言ってるのかな?」

「だってさ、趣味が2次元オタクなのは充分解ってたけど、私生活は普通だろうと思ってた。けどさ?みて、このポスターに埋めつくされた壁!こんな人生を背負わされた壁がかわいそうだ!そしてこのコードの数!ゲーム機とパソコンからなんかめっちゃ出てるんだけどっ」

壁を叩きながらそう言うあいか


あの〜バンバン壁叩くとお隣さんからどつかれるの私なんですけどね……。

それでもあいかはまだ続ける


「冷蔵庫の中身は何なのこれは?マヨネーズ2本と卵しか入ってないじゃない!マヨラーか?マヨラーなのか?たまごでマヨネーズ作るのか?毎日何食べて過ごしてるの?」

だんだんキャラがおかしくなってきてるあいか

「ご飯はあるもので適当に作って、あとはコンビ「あと美容に必要な道具は?」そんなのないです。」

すみません…ってオイ


なんだこの敗北感私何も悪い事してないのに、犯罪した気分なんだけど今。


「はぁ〜」


一気に喋って疲れたのかあいかはため息をついて猫夜叉クッションに腰を降ろした。

おい!猫夜叉様になんて事を!


と今の空気と場違いなことは言えずに我慢した。
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