ボクの涙がキミの翼になる。
〜第二章・小さな芽〜
中学一年生・夏
八月の始め。肌を焼け焦がすような強い日差しを受けながら、俺とゲンキは…プールサイドにいた。そう今は体育の時間だ。
「ゲンキ。プールなんて何が楽しいんだろな?」
「知らね。俺は髪型くずすの嫌だからなぁ」
俺達二人はプールの時間となると、腹が痛い事にしていつもサボっていた。
「ショウ。そーいやお前、何でサボってんの?」
ゲンキがそう言うと、俺は得意な顔をしてこう言った。
「ホラ、見えるだろ?女子達の神々しい水着姿が!」
「あぁ、そう言われてみれば…」
そんな話しをしてる最中、俺を目掛けて何かが飛んできた。
「バシャ!!」
「なっ?!冷て!!!」
と、よく見ると同じクラスの菊池マミだ。
「あの…冷たいんだけど…」
むつけた声でそう言うと、はしゃいだ風に彼女はこう言った。
「なんか暑そうだからさ!かけてやった!」
「……………………」
俺とゲンキの間に長い沈黙の時間が流れていった。そして彼女もいつの間にか流れていった…。
八月の始め。肌を焼け焦がすような強い日差しを受けながら、俺とゲンキは…プールサイドにいた。そう今は体育の時間だ。
「ゲンキ。プールなんて何が楽しいんだろな?」
「知らね。俺は髪型くずすの嫌だからなぁ」
俺達二人はプールの時間となると、腹が痛い事にしていつもサボっていた。
「ショウ。そーいやお前、何でサボってんの?」
ゲンキがそう言うと、俺は得意な顔をしてこう言った。
「ホラ、見えるだろ?女子達の神々しい水着姿が!」
「あぁ、そう言われてみれば…」
そんな話しをしてる最中、俺を目掛けて何かが飛んできた。
「バシャ!!」
「なっ?!冷て!!!」
と、よく見ると同じクラスの菊池マミだ。
「あの…冷たいんだけど…」
むつけた声でそう言うと、はしゃいだ風に彼女はこう言った。
「なんか暑そうだからさ!かけてやった!」
「……………………」
俺とゲンキの間に長い沈黙の時間が流れていった。そして彼女もいつの間にか流れていった…。