ボクの涙がキミの翼になる。
「俺、アイツ嫌い。」
そう言うとゲンキが言った。
「俺、好きかも…」
「………………………」
また、長い長い沈黙の時間が俺達二人の間に訪れたのであった。それから、恋愛とは全くの無縁だったゲンキの思考回路はウィルスに侵されていった…。
次の授業、数学の時間。俺の目の前に座っているゲンキの様子がおかしい。完全に時が停まっている。よくみると視線の先には…菊池マミ。お約束だ。
こうして、彼の恋が始まった。
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