カーソルの下のラブレター

ため息を半分、嬉しいのがもう半分。

フクザツ。


そんな気分の日に限って日直で。

出席番号1番の相方は、日誌は任せた! なんてのたまいやがって。

ちょっと遅くなった放課後。

昇降口で、居合わせた。


「あっ……」


……渡辺くん。

一瞬目が合い、すぐぱっと逸らす。


なんだこの気まずさ。

もうやだ。


「きらい」

「はっ?」


咄嗟に口をついて出たひとこと。

あたしだって、分かんないよ。

だけど冷たくされると、途端に焦る。

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