カーソルの下のラブレター
「意味分かんないんだけど」
「ごめっ、嘘、好き」
「何なのお前」
呆れた口振りで、だけど言い方は柔らかくって。
それでようやくほっとする。
そして、自分が口走ったことを思い出して。
かっと、熱が上がった。
「その、違くてっ」
「いいよ」
「は?」
「つきあう? 俺もお前のこと気になってたし」
「ええっ?」
じっと見つめられて、じわじわ恥ずかしくなる。
堪えきれなくて視線を逸らすと、可笑しそうにくつくつ笑われた。
──からかわれたっ。
「帰るっ」