君が好き
「光、おはよ!」
後ろから軽く首に腕を回されながらあいさつをされる
ビックリして後ろを振り返ると、そこにいたのは
北条くんだった
「お…はよ…」
光、と呼ばれたから最初日向くんだと思った
けど違う
そうだ、北条くんも昨日から私のこと下の名前で呼ぶようになったんだ……
ビックリしている私に北条くんはハハッと笑った後、
「光変な顔になってるよ」
と笑った
いや、変な顔っていうか、もうビックリしてるんです
だって北条くん、全く印象っていうか、性格が違うんだもん
あのクールっぽかった北条くんは何処へいったのやら……
たぶんみんなもこの変わりようには驚いているだろう
チラッとみんなの方に眼を向けてみる
案の定、大半の人はポカーンと口を開けて固まっていた
そんな中、1人の男の子が席を立ってこっちに向かってくる
あぁ、見るからにオーラが黒い……