君が好き
私はストレートに答える北条くんにドキドキと顔の赤らみが消えなかった
「和希…」
みんなが騒ぐなか、静かに北条くんに向いて話し出す日向くんは、私をギュッと強く抱きしめて
「お前がどれ程光を好きでもかまわない
それは人それぞれの思いだからな
けどな…光に手でも出してみろ…?
許さねぇから…」
低く呟くように言う日向くんは今までで一番怖いと感じた時だった…
そう言われるのはすごく嬉しいんだけどね……
「ふーん、手を出したら…ねぇ…」
ニヤッ笑う北条くんは何だかもうやりとげた感があった
…って、あ……
そうだ、私もうキスされてるような……
無意識に手で口元を押さえてしまう
それを見ていたのであろう、北条くんはクスクスと笑う
やっぱり……
私は自分の耳まで赤くなるのを感じた