君が好き


ゴクンっと1回唾を飲んで女の子たちについて行く



着いたところは物置小屋になっている教室だった



「入って」といわれ足を踏み入れる



一歩踏み入れた時、勢いよく背中を押された



私はよろめきながら前に倒れる



「うわっ、汚な〜」



「転ぶとかまじないわ〜」


クスクスと笑いあう二人



っていうか、転ばせたのそっちでしょ?



睨みながら体を立たせる



床は掃除してないせいか、ホコリだらけだ



パンパンとスカートに付いていたホコリをはらう



けど…



「何、またその目?
ムカつくっていってんだろ!!」



今度は足で蹴飛ばされた



お腹が痛い…



それにさっきホコリを落としたのに、また付いてしまった



お腹をおさえながらうずくまる



そんな私に足を乗せて高らかに笑うポニーテールの子


「アハハハ!
いいきみ、いいきみ!」



そんな彼女の隣でストレートの子も笑いながら



「あんたムカつく、ブスのくせに日向くんも北条くんも取るなんてあり得ないんだよ!

…さっさと死んじゃえば?」



「そうね、さっさと死ねよ!!」


クスクスと不気味に笑って死ねと軽々しく言う彼女たちがとてつもなく怖かった


お腹はズキズキして痛いし、足は震えて立てないし…


どうしよう……



冷や汗が頬に流れる



絶対、逃げれない…!




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