君が好き
なんと、お姫様抱っこをされている状況
「え、ちょっ…!
日向くん!?」
いきなりのことで慌てる
顔も赤くなるし、心臓もバクバクいってる
ヤバイ…爆発しちゃいそう…!
「暴れるな、光
このまま落とすぞ?」
意地悪くニヤッとして言う日向くんに、私は逆らえず大人しくした
着いた場所は保健室
「失礼しまーす」と言って中に入る
中には誰もいなく、先生もいなかった
「…まぁいいか…」
そう呟いた日向くんは、私をベッドに寝かせた
少しの衝撃でも痛む
でも、日向くんの前だしちょっとぐらい我慢しないと…
唇を軽く噛み締めて痛みを踏んばる
私をベッドに寝かせてくれた日向くんは、机の下にあった背もたれ無しのイスを引いてベッドの近くに座った
「…なぁ光、一体何があったのか話してくれるか?」
真剣な表情
日向くんが心配してくれるのはすごく嬉しい
けど……何をどこまで話せばいいんだろ……