君が好き


ーーー……









暗い…



ここはどこ?



「…かり…!」



「…光…!」



誰かが呼んでる…?



誰…?



暗闇にある1つの光



そこに手を伸ばした



「「…光!?」」



「よかった、目が覚めたんだな…」



目を開けると、そこには奈緒と花と北条くん、それに日向くんまでいた



「あれ…みんな…?」



「よかった、光…
もう目を覚まさないんじゃないかって…」



潤目で私の手をギュッと握る奈緒



「そんな…大げさじゃない…?」



ハハハと横になったまま軽く笑う私に花は泣きながら


「光のバカー!」



と大声で叫んで私のお腹の上でわんわん泣いていた



会ってそうそう、バカって……



「光…」



「北条くん…」



…そういえばここ、保健室じゃないよね?



天井も壁もカーテンも真っ白



おまけに何だか薬の臭いまでする



ここどこだろ…




「光、3日間ずっと眠ってたんだ…」



「え!?」



いきなり何を言い出すのやら、北条くんの口からはビックリする言葉を言われた


3日間、眠ってた!?



うそ……



「何かの冗談?」



「…冗談じゃない」



北条くんの顔は真剣だった


ってことはホントにホント…



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