君が好き


日向くんが部屋から出て行った後、私はあのまま寝ちゃってたんだ…



しかも3日間もたってるなんて…信じられない



私には昨日のことのようにあの日が思い出せるのに…



「私、結局みんなに迷惑かけちゃったね…」



「気にしないでよ、光」



「そうそう、それにあたしたちは迷惑だなんて思ってないよ」



「…そっか、ありがと、奈緒、花」



「光が無事でなによりよ」


にっこり笑う奈緒と花



二人の目元はまだ赤かったけど…



「おい、日向も光に何か言ってやれよ」



「……」



北条くんがずっと突っ立っていた日向くんに話をふりかけるけど、日向くんは無言のまま部屋から出て行った



「日向くん…?」



何かあったのかな…?



出て行った日向くんの後を北条くんが追いかけていく



残ったのは奈緒と花と私の3人だけ…



< 114 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop