君が好き


…これで回想は終わり…




「何があったのかな〜?
あの女の子たち」



「日向くんに何か言われたか、飽きたか、よね〜」



首をかしげている奈緒に対して、花はやれやれみたいなポーズで言った



でも、あの子たちが日向くんを飽きたとは思えない…


それは考えにくい



だとすると、じゃぁやっぱり日向くんがあの子たちに何か言ったから?



…すごいな、日向くんパワー…



のんきに考えていた時、ちょうど噂の日向くんと北条くんが戻ってきた



「あ、光
もう体起こしても平気なんだ?」



「うん、まぁなんとか…」



笑顔で聞いてきた北条くんに私も笑顔で返した



「あれ?
日向くん目赤くない?」



花が日向くんの顔を覗きこみながら言う



私も日向くんの顔を見た



あ、ホントだ…



何だかちょっと赤い…



どうしたんだろ?



首をかしげながら見ていると、日向くんはみんなから目をそらすように横を向いて



「ご、ゴミがちょっと目に入ってこすってただけだ」


と言った



隣ではクスクスと北条くんが笑ってる



そんな北条くんをキッと睨む日向くん



ん〜、何か気になるけど、まぁいっか



何だか二人の仲も柔らかくなってるみたいだし…



私は1人、ベッドの上で気づかない間に微笑んでいた




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