君が好き
それから私は2日間ほど入院して、今日やっと退院できる日なのです!
「はぁ〜!
久しぶりの外〜!」
私はテンションが上がっていた
「退院おめでとう、光」
「うん、ありがと奈緒!」
私が退院した時、みんな外で待ってくれていた
「これで明日から光も学校に行けるね!」
嬉しそうに私の腕に抱きつく花
「そ、そうだね…」
苦笑いをしながら返す
正直、そこまでうれしくない
明日学校に行ってまたひどいことされるんじゃないかって、思うと恐くて嬉しくなれなれない…
「まぁ、退院したばっかなんだ
ムリはすんなよ?」
ニカッとしながら頭をポンポンと撫でる北条くん
私は少し赤くなりながらも
「うん、ありがとう」
と笑顔で言った
すると日向くんが、私を撫でている北条くんの手をバシッとどかした
「光に触んな」
一瞬ビックリしていた北条くんはすぐにふっと笑った
「へいへい
でも頭撫でるぐらい、いいっしょ?」
「ダメ」
即答…ですか…
「日向くんはケッチーね〜
光を自分のもののように…」
「自分のだもん」
そう言って日向くんは私をギュッと抱いた
いきなりのことで心臓が飛び出そうなぐらいドキドキする
そんな私たちを見た北条くんはおでこにシワがよっていて怪訝そうな顔をしていた